マイクロマウス関西支部中部初心者大会直前試走会

開催日: 2010年07月31日
開催時間: 13:30~17:00
開催地: 京都コンピュータ学院洛北校
アクセス: 京都コンピュータ学院 テクニカルカレッジ(洛北校)
参加できる人:どなたでも自由に参加できます
使用可能機材:フルサイズ迷路・9x9ハーフサイズ迷路・机・椅子・白板
内容:

  • 試走
  • 勉強会的ネタを発表したい人は発表

(ここを編集して内容を予告するか,yoshiro-f【あっとまーく】is.naist.jpに連絡.当日ぶっ放しで発表も可.)

支部長報告

2010年07月31日にマイクロマウス関西支部中部初心者大会直前試走会が開催されました.
収支報告・試走会を通して参加者は11人でした.

収支報告

2010年5月31日に行われたマイクロマウス委員会関西支部復活記念大会の収支報告について,
支部長が報告しました.
黒字部分をどう処理するかについて話し合われました.
迷路補修積立金などの形で,積み立てることになりました.

年次予定について

2010年12月4日13:30-17:00にCINCSで全国大会の反省会を開くことになりました.
次年度の大会については,コンピュータ学院のイベントと併催で行うことになりました.
イベント日程が未定なので関西支部大会の日程も未定でした.
2011年2月に総会を開くことになりました.
総会では

  • 関西支部規約(銀行に支部長名義で口座を開くために必要)内容
  • 次年度の支部長・役員選定
  • 支部大会日程承認

などを行うことが考えられます.総会で何を議題とするかは1月までに決めることとなりました.

試走会

CINCS常設のフルサイズ迷路と,NAISTより持ち込んだ9×9迷路で試走会を行いました.
ハーフサイズの試走・フルサイズマウスの試走・熊本高専の標準マウス組み立てなどの作業が行われていました.

当日の様子

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100731sisoukai-4100731sisoukai-5100731sisoukai-6
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2013年マイクロマウス合宿

  • お知らせ: 2013年マイクロマウス合宿は終了しました!当日の様子を随時更新しますので,次回の参加を考えている方は是非ご覧ください!

マイクロマウス合宿の案内

マイクロマウス合宿とは

マイクロマウス競技は,迷路をいかにすばやく駆け抜ける知恵を競うです.
競技の歴史は30年にも及ぶため,蓄積されたノウハウは膨大なものになっています.
ところが,競技会でロボットを見るだけではなかなか隠された技術を得ることはできません.

そこで,マイクロマウス関西支部並びに,マイクロマウス北陸同好会は,
マイクロマウス競技に関する技術情報交換会を開催します.

内容

マイクロマウス合宿は,参加者による,参加者のための企画を目指します.
堅苦しいことは抜きにして,フランク・自由に情報交換を行います.

例年通り合宿は1泊2日の日程で行う予定です.

スケジュール

・6月15日(土)
14時~15時:集合
15時~17時半:講演会
17時半~19時:夕食
19時~:懇親会

・6月16日(日)
7時:起床
8時半~9時:プチ大会エントリー開始
9時~11時:プチ大会
11時:解散

講義

講義をして下さる方が決まりました.ご協力ありがとうございます.

テーマ:「論理と感性」
講演者:久住隆司さん
時間:15分

テーマ:「若手エンジニアに必須の技術」
講演者:三月兎@松永さん
時間:30分

テーマ:「回路入門」
講演者:佐倉俊祐さん
概要:中学校で習った回路の初歩を思い出してみる

また,講義をして下さる方を募集していますので,
皆様からのご連絡をお待ちしております.

参加者

5月30日時点での参加団体及び,参加人数です.
もし,誤りがありましたら,申し訳ありませんが,清水('''shimizu.yasurikanazuti@gmail.com''')までご連絡をお願いします.

・福井大学からくり工房様 12名
・東京工芸大学からくり工房様 4名
・社会人からくり工房様 8名
・芝浦工業大学OB様 1名
・東京理科大学様 4名
・京都大学機械研様 4名
・電気通信大学 1名
・メカトロニクス研究倶楽部様 2名
・京都コンピューター学院様 1名
・ニューテクノロジー振興財団様 1名
・株式会社アールティ 5名
・ロボット・ファン.net様 2名
・ルネサスソリューションズ マイコンカーラリー事務局様 1名
・株式会社ゼロソフト様 4名
・個人(小峰様、福井様、徳永様、西田様、冨永様、伊藤様)6名
・大阪電気通信大学OB様 1名
・マイクロワークス様 3名

合計 60名

プチ大会について

ルール
・迷路の区画
ハーフ競技:9x9迷路
クラシック競技:4x6迷路
・持ち時間:5分
・走行回数:5回
・照明の調整を受け付ける
・スタート区画外での調整許可
・バッテリー交換可

開催場所の移動方法

関東方面の方

・高速バスを利用の方
例1)
東京駅八重洲南口⇒JR奈良駅(夜行バス) 22:10⇒6:50
プレミアムドリーム号 運賃7,700~10,300円 学割運賃6,200~9,800円
※日付によって値段が変わります.
JR奈良線
奈良駅⇒長池駅 約30分 運賃320円

例2)
東京駅八重洲南口⇒京都駅烏丸口(夜行バス) 21:00⇒6:40
青春エコドリーム号 運賃4,400~6,000円
※日付によって値段が変わります.
JR奈良線
京都駅⇒宇治駅⇒長池駅 約30分 運賃400円

高速バス予約の方は下記アドレスへ
高速バスネット(夜行バス)予約ページ

・新幹線を利用の方
例3)
新幹線
東京駅⇒京都駅 約140分
JR奈良線
京都駅⇒宇治駅⇒長池駅 約30分
運賃13,730円

・車を利用の方
例4)
東京駅出発⇒友愛の丘到着
首都高速環状線 料金900円
神田橋出入り口⇒海老名JCT 所要時間約約1時間
東名高速道路⇒京滋バイパス 料金9,450円 ETC料金4,900円
海老名JCT⇒巨椋IC 所要時間4時間半~5時間
巨椋IC出口⇒友愛の丘 所要時間約30分

関西方面の方

大阪の方
・電車を利用の方
例1)
JR京都線
大阪駅⇒京都駅 約30分
JR奈良線
京都駅⇒宇治駅⇒長池駅 約30分
運賃1,100円

京都の方
・電車を利用の方
例1)
JR奈良線
京都駅⇒宇治駅⇒長池駅 約30分
運賃400円

参加申し込み

要項

開催日:6月15~16日
開催場所:友愛の丘
※女性用の宿泊室あり,駐車場あり

参加募集締め切り:'''5月18日(土)まで'''
参加費:4,000円(予定)
※交通費は自己負担となっております.

参加希望の方へ

参加を希望している方は

  • 氏名
  • 団体名
  • 交通手段(宿泊先の駐車場利用者確認のため)

を記載の上,マイクロマウス合宿幹事の清水('''shimizu.yasurikanazuti@gmail.com''')へご連絡お待ちしております.
また,団体で複数人参加される場合は代表者がまとめてご連絡いただけると幸いです.

技術講演者の募集

要項

マイクロマウス合宿では技術交流を目的としています.年々参加者も増えており,個人個人で話合うだけでは技術共有が難しいと思われます.そこで例年,講演者を募り,相互の技術交流を図っております.今年も参加者の中から,技術講演を募集しております.

講演希望の方へ

講演を希望される方は

  • 氏名
  • 団体名
  • 講演テーマ
  • 概要

を記載の上,マイクロマウス合宿幹事の清水('''shimizu.yasurikanazuti@gmail.com''')へご連絡お待ちしております.

マイクロマウス合宿 当日の様子

会場

友愛の丘

1日目

恒例の勉強会 多脚ロボットも参戦

2日目

プチ大会前の最終調整 合宿集合写真

プチ大会結果

マイクロマウスクラシック

rank NAME マウス名 1 2 3 best 出走順
1 佐倉 さくらねずみ5 0:35:4 0:05:1 0:04:6 0:04:6 7
2 小島 こじまうす7CL 0:49:9 0:07:4 0:05:2 0:0502 11
3 荒井 YA-1S 1:24:1 R 0:16:6 0:16:6 12
4 川上 KRAFTT 0:49:4 R R 0:49:4 5
5 仲本 F-4 R 1:23:1 R 1:23:1 3
6 加島 KASHIPAN R 1:30:9 R 1:30:9 8
7 小林 こばやしマウス R R 1:36:6 1:36:6 14
8 渡辺 Raspberry Pi:Co 参6:33:4 TO TO 参6:33:4 7
8 久住 ミツキラビット R R R R 1
8 西田 nsd6 R R R R 2
8 中山 スミス R R R R 6
8 渡邊 Pich Tarte R R R R 9
8 須田 SDK R R R R 10
8 松崎 Narv R R R R 13

マイクロマウス(ハーフサイズマイクロマウス)

rank NAME マウス名 1 2 3 best 出走順
1 松井 0:22:0 0:03:1 0:02;8 0:02:8 7
2 小島 こじまうす7 0:18:4 0:02:9 R 0:02:9 4
3 福井 0:24:8 0:06:9 R 0:06:9 6
4 平井 小天旋verHTL 0:22:8 R R 0:22:9 5
5 徳永 挽きたてカフェオレ 2:17:2 0:33:5 R 0:33:5 3
6 松下 カラクリハーフ 1:36:2 0:42:3 R 0:42:3 1
7 小峰 ロング13号機 R R R R 2

謝辞

2012年冬開催予定について

2012年12月に開催される予定でしたが,担当者の不手際で2013年6月へと延期とさせていただきました.
お楽しみにしてくださっていた皆様には,大変ご迷惑をおかけしました.
次回の開催に向けて,皆様が楽しめるよう準備を進めさせていただきます.
随時,情報を記載していきますので,ご確認のほどよろしくお願いします.

2013年マイクロマウス合宿 幹事:清水祐亮より

前回幹事である渡邊さんには、宿の選定から開催まで様々なアドバイスを頂きました。
前々回幹事である福井さんにも、宿の選定から開催まで様々なアドバイスを頂きました。
ロボットファン.netの三月兎さん久住さんにはウェブの編集のご協力を頂きました。また、当日の講演発表を引き受けて頂きました。
株式会社アールティ代表取締役中川さんには、合宿の宣伝やオリエンタルモータ講習会、当日のプチ大会での解説を引き受けて頂きました。
同じく、株式会社アールティの佐倉さんには当日の講演発表を引き受けて頂きました。
田代さんには、当日のプチ大会での解説を引き受けて頂きました。また、景品をいただきました。
からくり工房A:Macの皆さんにはクラシックの迷路を持ってきていただきました。
ルネサスソリューションズの大塚さんには景品を頂きました。
東京工芸大学の皆さんには景品を頂きました。また、次回の副幹事を引き受けていただきました。
京都大学機械研の安斎さんには合宿の宣伝をしていただきました。
ほかにも多くの方・団体に支えられ、無事開催することができました。感謝申し上げます。
次回幹事は東京理科大学田中さんと 副幹事は東京工芸大学中山さんになります。こちらも精一杯サポートしますので、よろしくお願いいたします。

天王寺高校訪問レポート

概要

企画名:天王寺高校来訪

企画概要:高校の授業でmbedを勉強してきた生徒にマイコンのアプリケーションの事例紹介としてマイクロマウスを紹介

開催日:2013年2月28日

時間:14:00~17:00頃

場所:天王寺高校

参加者:松井,福井,天王寺高校教諭、生徒計約20名

訪問までの流れ

大阪府立天王寺高校のSSH(Super Sience Highschool)事業活動として、同校教諭がマイクロマウス導入を検討、提携している京都大学の教授が連絡を受ける。

同教授研究室に所属する学生を通じて、松井のもとに連絡が届く。

教諭を関西支部総会に勧誘。都合がつかないが、実際に会って話をしたいということで、高校に訪問することになる。

福井さんに同行いただくようお願いし、日程を調整。訪問にいたる。

当日の様子

当日は福井さんと松井が訪問、教諭に加え生徒20名程度が参加。

自己紹介ののち、イントロで松井がデモ走行。マウスが自分で迷路を迷いながら走行し、最短経路を割り出し走行する様子を見ていただく。斜め走行などはウケが良かった。

そののち福井さんにマイクロマウスとは何か? どういった技術が使われているか? について講演していただく。持参していただいたクラシックマウス3台を使いつつ、競技の歴史、参加者、駆動部、センサ、制御、迷路解析など、多岐にわたって話をしていただく。「最短経路は1通りか?」「斜め走行中はどのようにしてぶつからないようにしているか?」など、生徒からも積極的に質問をいただく。高校生には難しいんじゃないか?と思うところは松井が適宜補足。

最後に全員で記念撮影。

20130228天王寺_1 20130228天王寺_2

謝辞

福井さんには訪問に至るまでの助言や迷路、マウス、スライドの準備、当日の講演など、必要な仕事をほぼ全てしていただくことになりました。ありがとうございました。

天王寺高校教諭の方には会場の準備、生徒の招集、司会進行をしていただきました。ありがとうございました。

マイクロマウス委員会関西支部復活記念大会

主催:(財) ニューテクノロジー振興財団 マイクロマウス委員会 関西支部
共催:(財) ニューテクノロジー振興財団
    奈良先端科学技術大学院大学
協賛:(株)アールティ
    (株)オプトランス
    京都コンピュータ学院
    電波新聞社
    一般財団法人 奈良県ビジターズビューロー
    日本橋でんでんタウン・ロボット連絡会
(50音順)
後援:奈良先端科学技術大学院大学支援財団

開催日: 2010年05月29日
開催時間: 10時30分~15時
開催地: 奈良先端科学技術大学院大学 ゲストハウスせんたん 集会ホール
アクセス:奈良先端科学技術大学院大学
    当日は高の原駅・学研北生駒駅から無料送迎バスが運行
    29日は大学隣接の高山駐車場が無料で使えます.(事前申請等は不要です)
    28日は事前にhisaka-n@is.naist.jp(@は小文字)に申請すると別途駐車場が手配されます.
試走会:前日から会場ホールで調整ができます.
    あらかじめ希望すれば,5人までゲストハウスに泊まることができます.
内容: マイクロマウス競技(ハーフサイズマウス,16x16迷路)
    マイクロマウスクラシック競技(フルサイズマウス,16x16迷路)
募集案内: http://sclab.naist.jp/micromouse/advertisement/kansai2010.pdf

関西支部復活大会を奈良先端大学で行います!大会はオープンキャンパスとあわせておこなわれます.そのため,観客としてマウサーだけでなく,一般の来場者もいます.社会人の方もどしどし参加してください.

併催されている奈良先端科学技術大学院大学オープンキャンパスの出し物も面白いですよ!

試走会

大会の前日5月28日に試走会を行います.こちらのご参加もお待ちしております.
開催日: 2010年05月28日
開催時間: 13時00分~18時
開催地: 奈良先端科学技術大学院大学 ゲストハウスせんたん 集会ホール(大会の開催場所と同じ)
内容: マイクロマウス試走(ハーフサイズマウス,16x16迷路)
    クラシックマウス試走(フルサイズマウス,16x16迷路)

開催プログラム

  • 出走受付:9:30~10:30
  • 開会式:10:30~11:00
  • マイクロマウスクラシック競技:11:00~12:30
  • マイクロマウス競技:13:10~13:45
  • 表彰式 :14:20~14:50
  • 終了時刻:15:00
  • 開催教室:ゲストハウスせんたん 集会ホール


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出走表

マイクロマウスクラシック競技
出走順番 ロボット 制作者 所属
1 マウス探検隊 倉田実功 京都コンピュータ学院洛北校制御通信部
2 マウス四号機 牧野耕実 京都コンピュータ学院洛北校制御通信部
3 まうさん 前多昭典 京都コンピュータ学院洛北校制御通信部
4 ぷーちん号09 鱒渕祥司
5 鉄鼠 西岡範晃 株式会社アールティ
6 nsd3v2 西田和嗣 からくり工房A:Mac
7 おやびっちゃ 村上青児 東京理科大学 Mice
8 こじまうす5 小島宏一 京大機械研究会
9 虹孔雀 宇都宮正和
10 ぷーちん太郎 鱒渕祥司
11 Tetra 加藤雄資 名古屋工業大学
12 雪風・改 中島史敬
13 さくらねずみ3 佐倉俊祐 東京理科大学 Mice
マイクロマウス競技
出走順番 ロボット 制作者 所属
1 かむかむhalf 福井善朗 奈良先端科学技術大学院大学
2 こじまうす6 小島宏一 京大機械研究会
3 black-eye改 宇都宮正和
4 ロング11号機 小峰直樹
5 Bee 加藤雄資 名古屋工業大学



参加申し込み

参加申込はインターネット登録により行います.一度ID登録ページよりIDを登録していただき,参加登録ページから参加者情報・機体情報の登録をお願いいたします.
このイベントは終了いたしました。


大会ルール

  • ルールは原則中部初心者大会準拠(初期区画外での調整可,照明調整可,汚れた壁の交換可)
  • フラッシュ撮影禁止
  • マイクロマウスクラシック競技:競技時間7分 
  • マイクロマウス競技:競技時間7分 ゴール座標公開いたしました!

  • 46名以上の参加希望がありました場合,申し込み先着順に45名までとさせていただきます.
  • マイクロマウス競技:迷路サイズ:16×16,終点領域入り口: X5:YA

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  • 宿泊施設:参加者は前日に会場で調整可能

Syukuhaku

競技結果

マイクロマウスクラシック競技

マイクロマウスクラシック競技迷路(西回り61歩28折,南回り57歩32折)

マイクロマウスクラシック競技迷路(西回り61歩28折,南回り57歩32折)

マイクロマウスクラシック競技結果
順位 出走番号 ロボット名 氏名 記録 備考
1 11 Tetra 加藤 雄資 00:04:369 優勝
2 12 雪風・改 中島 史敬 00:05:049 準優勝
3 8 こじまうす5 小島 宏一 00:05:704 3位
4 9 虹孔雀 宇都宮  宇都宮 正和 00:05:967 特別賞
5 10 ぷーちん太郎 鱒渕 祥司 00:14:298 特別賞
6 4 ぷーちん号09 鱒渕 祥司 00:31:657
7 7 おやびっちゃ 村上 青児 00:36:749
8 5 鉄鼠 西岡 範晃 00:37:146
9 2 マウス四号機 牧野 耕実 00:43:776
10 6 nsd3v2 西田 和嗣 00:45:135
1 マウス探検隊 倉田 実功 R
3 まうさん 前多 昭典 R
13 さくらねずみ3 佐倉 俊祐 X
  • 特別賞:京都コンピュータ学院

限りなく簡単な迷路ということで,マイクロマウス2001,フレッシュマンクラスの迷路となりました.運営側のミスで一か所だけ間違えて壁を余分に配置してしまいました.迷路の構造自体は簡単ですが,競技規定内ぎりぎりの段差に多くのマウスが苦しめられました.すなわち,競技に使われた迷路は,8x8迷路を4枚ならべたものであるため,GOAL4区画部分に段差が集中していました.そして,その部分でクラッシュするマウスが散見されました.

マイクロマウス(ハーフ)競技

マイクロマウス競技迷路(北回り 63歩22折,南回り61歩24折)

マイクロマウス競技迷路(北回り 63歩22折,南回り61歩24折)

マイクロマウス競技結果
順位 出走番号 ロボット名 氏名 記録 備考
1 5 Bee 加藤 雄資 00:05:807 優勝
2 4 ロング11号機 小峰 直樹 00:08:810 準優勝
3 3 black-eye改 宇都宮 正和 00:08:843 3位
4 2 こじまうす6 小島 宏一 00:11:276 特別賞
1 かむかむhalf 福井 善朗 R

前年度の全日本大会の迷路を支部長が改変した迷路となりました.

  • 足立法・求心法だと大抵北側に誘導される.そして,北部分に足立法殺し部分がある(足立法だと遠回りになってしまう)
  • 南西部分の探索が地味に大変.
  • 最初の少し曲がった直線16マスは減速と加速,柱をどれだけせめることが出来るか試される.
  • 西回り,南回りともに大外を一直線に走行する経路がはやい.長い直線で最高速度が試される.
  • 北東部分・南東部分は歩数だと同じだが,斜めにショートカットした方が早い.
  • ゴール付近は直線距離だと南回りが近いが,歩数しかみていないと効率のあまり良くない西回りを選ぶことがある.(ほとんどのマウスが西まわりだった)

など,初心者(足立法で完走狙い)から上級者(最短・最速走行)まで満遍なく課題を与える迷路となっています.

当日の様子

マイクロマウスクラシック競技者の様子.真剣そのもの.

マイクロマウスクラシック競技者の様子.真剣そのもの.

開会式から競技,表彰式までの進行役は支部長が務めました.

開会式から競技,表彰式までの進行役は支部長が務めました.

豪華参加賞.協賛・後援企業,団体に感謝

豪華参加賞.協賛・後援企業,団体に感謝


マイクロマウスクラシック競技者の様子.真剣そのもの.

マイクロマウスクラシック競技者の様子.真剣そのもの.

マイクロマウスクラシック競技者の様子.真剣そのもの.

マイクロマウスクラシック競技者の様子.真剣そのもの.

マイクロマウスクラシック観戦者の様子.オープンキャンパスとの併催もあって,多くの一般の方が観戦にいらっしゃいました.

マイクロマウスクラシック観戦者の様子.オープンキャンパスとの併催もあって,多くの一般の方が観戦にいらっしゃいました.


株式会社RT様のデモロボット

株式会社RT様のデモロボット

休憩時間.

休憩時間.

休憩時間.

休憩時間.


休憩時間.

休憩時間.

株式会社RT様のマウス.

株式会社RT様のマウス.

出場したロボット達.

出場したロボット達.


出場したロボット達.

出場したロボット達.

競技者の残り時間,タイムなどを表示しています.

競技者の残り時間,タイムなどを表示しています.

マイクロマウス競技者の様子.真剣ですが同時に楽しみながら競技を行っています.

マイクロマウス競技者の様子.真剣ですが同時に楽しみながら競技を行っています.


マイクロマウス競技の様子.小型ロボットの素早い動きが見えます.

マイクロマウス競技の様子.小型ロボットの素早い動きが見えます.

競技終了~表彰式までの待ち時間.どんな制御をしているかなど,楽しくマウスの話題で盛り上がります.

競技終了~表彰式までの待ち時間.どんな制御をしているかなど,楽しくマウスの話題で盛り上がります.

表彰式.関西支部大会開催にあたり,コンピュータ学院の皆さんには大変大きな貢献をしていただきました.

表彰式.関西支部大会開催にあたり,コンピュータ学院の皆さんには大変大きな貢献をしていただきました.


表彰式.マイクロマウス競技・マイクロマウスクラシック競技の両方で優勝した加藤さん.

表彰式.マイクロマウス競技・マイクロマウスクラシック競技の両方で優勝した加藤さん.

最後にみんなで記念撮影.

最後にみんなで記念撮影.

マイクロマウス競技を優勝したマウス「Bee」

マイクロマウス競技を優勝したマウス「Bee」


マイクロマウスクラシック競技を優勝したマウス「Tetra」

マイクロマウスクラシック競技を優勝したマウス「Tetra」

第2回勉強会

開催日: 2010年03月27日(土)
開催時間: 13:00-18:00
開催地: 京都大学吉田キャンパス吉田南4号館12教室
アクセス:
京都大学吉田キャンパス,南4号館
教室にガイドなしに到達する自信がない人は開始10分前に時計台前にある正門に集合.迎えにいきます.
参加できる人:どなたでも自由に参加できます
使用可能機材:机,椅子,黒板
スクリーンはあるが,プロジェクタがあるかは不明の模様.誰かがパワーポイントでプレゼンを希望する場合はnaistからプロジェクタを持っていきます.(あらかじめ予告してください)
内容:マイクロマウスに関する要素技術・進捗報告などを行う.
発表内容は自由.マイペースに発表すればOK!小ネタをちょろっとだけ発表するのもOK

  • 計測器について続報(福井)
  • 支部長からの報告(中村)

発表したい人がいたら歓迎.ここを編集して内容を予告するか,yoshiro-f@is.naist.jpに連絡.当日ぶっ放しで発表も可.

支部長報告

規約について

規約にある総会の成立条件「会員の50%が出席」が厳しい点について,意見を求めました.

  • 割合を引き下げてはどうか
  • 10名以上出席にしてはどうか
  • 会員の定義をその場にいる人たちと定義してはどうか

などの議論がありました.

銀行口座開設について

銀行口座の開設を行ったことを報告しました.財団法人の口座開設法についてはマネーロンダリング防止の観点から,明確な基準は公開されていません.そのため,銀行に何度も足を運んでの口座開設であったことを報告しました.

関西支部大会について

大会について,以下のことを報告しました.

  • 当日のお手伝いさんが欲しい
  • お金を5万円くらい集めたい
  • 副賞いっぱいにしたい

共催申請をしたことを報告しました

  • ニューテクノロジー振興財団
  • 奈良先端大学

協賛決定を報告しました

  • 奈良県ビジターズビューロ
  • 1300年祭

副支部長報告

迷路の修理について,ゆがみの原因を調査したことを報告しました.すなわち,側板がよくないことが判明しました.手作りで修理可能であることを報告しました.関西支部復活大会にはフルサイズ迷路をNAISTまで郵送して使うことにしました.

勉強会報告

2010年03月27日にマイクロマウス委員会関西支部第2回勉強会が開催されました.

参加者は9人でした.

発表:タイム計測器について続報(福井)

タイム計測器開発の続報を報告しました.柱に穴を開け,覗き穴とする方法は,柱の透過性が問題となり,厳しかったことを報告しました.覗き穴効果を狙うためには,黒紙などで筒を作る必要があるとの意見が出ました.本質的には,センサーの指向性・発光強度が重要ではないかとの意見が出ました.

発表:壁トレース制御について(福井)

何故斜めセンサーを使って,壁トレース制御が出来ているかを制御理論の観点から議論しました.

  • 福井:非線形制御理論で安定性を示せないかトライしましたが,微妙な出来でした!
  • 中村先生ツッコミ:局所しか議論しないんだから,線形近似システムで解析すればよいのでは?
  • 振動現象を防ぐには,斜めセンサーが2つ必要であることが明らかに

壁トレース制御に,当日行われた議論の内容をまとめました.

次回予定

次回の勉強会は7月にCINCSで開催することになりました.

当日の様子

100327benkyou1100327benkyou2100327benkyou3

公開出来ない板書部分は消しています.(メーリングリストに投げました.そちらを参照してください.)

第1回勉強会(兼総会)

開催日: 2010年02月27日
開催時間: 13:00~18:00
開催地: 京都コンピュータ学院洛北校 RD教室(1階),RF教室(2階、CINCS部室)
アクセス: http://www.kcg.ac.jp/facilities/schoolhouse/rakuhoku.html
参加できる人:どなたでも自由に参加できます
使用可能機材:

  • 机(コンセント付き)
  • 椅子
  • ホワイトボード
  • プロジェクタ(VGA,ビデオ対応)
  • インターネットを使用する場合は認証が必要

内容:

  • 総会(支部長・副支部長の承認,予算案,年間活動計画)
  • 勉強会(出し物を出来る人はマイクロマウスに関する要素技術を報告)
  • *福井:自己位置推定法:オドメトリについて
  • 試走

他にも発表したい人がいたら歓迎.
ここを編集して内容を予告するか,yoshiro-f@is.naist.jpに連絡.
当日ぶっ放しで発表も可.


総会報告

2010年02月27日にマイクロマウス委員会関西支部総会が開催されました.

参加者は13人でした.

平成22年度支部長・副支部長の選任

支部長として中村文一(奈良先端科学技術大学院大学),副支部長として久保田英司(京都コンピュータ学院洛北校),相談役として澤和孝が選任されました.

平成22年度活動計画

  • 2010年02月27日第1回勉強会・総会
  • 2010年03月27日第2回勉強会
  • 2010年05月29日関西支部復活大会
  • 2010年07月31日試走会
  • 2010年12月04日全日本大会反省会兼忘年会

が承認されました.第2回勉強会は機械研の教室で開催できないか調整することになりました.試走会についてはCINCSで開催することになりました.12月の反省会をどこで開催するに関しては07月の試走会にて再度調整することになりました.

関西支部大会開催について

開催することが正式に決まりました.ロボコンマガジン2010年3月号にて関西支部復活が報道されたことを報告しました.

予算計画について

収入は委員会関西支部大会開催助成100000円(マイクロマウス委員会より).支出は大会用迷路のための予算として75000円,大会の景品などに20000円,雑費として5000円が承認されました.

関西支部大会で使うクラシック迷路に関し,マイクロマウス委員会から借用し,郵送費として75000円かけるか,CINCSにある迷路の補修費用して75000円かけるかは,補修の見積もりが出てから決定することになりました.

総会の様子

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勉強会報告

2010年02月27日にマイクロマウス委員会関西支部第一回勉強会が開催されました.

参加者は13人でした.

自己紹介

自己紹介を行いました.

発表:タイム計測器について(福井)

関西支部復活記念大会に向け,タイム計測器を開発していることを報告.センサの取りつけ法などについて議論が行われました.

  • 貫通穴をあけて,のぞき穴のような感じで発光・受光センサーをつけるとよい
  • 線財としては,イヤホンのワイヤー(リッツ線)が良い

発表:日本橋digitで取り扱われている注目素子(沢)

電子部品店であるdigit(大阪日本橋)でハーフマウスに使えそうなバイポーラモータが販売されていることを報告.また,バイポーラステッピングモータのドライバとして,L6208が1000円にて取り扱われていることが報告されました.これによって,ハーフサイズマイクロマウスロボットの足回りが3000円程度で組めることが明らかになりました.

オドメトリについて(福井)

自己位置推定法としてオドメトリの紹介を行いました.

どんなユーザーが参加している?(沢)

どのようなユーザーが勉強会に参加しているのかアンケートを行いました.

+ 使っているマイコン,コンパイラについて(複数回答可)
H8 8名 ARM 0名 6809 1名
SH 3名 R8系 0名 6502 0名
68K 2名 386 0名 PIC 3名
PowerPC 0名 Z80 2名 AVR 2名
Psoc 1名 GCC 6名 HEW 4名

勉強会の様子

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試走会報告

CINCSにあるクラシックマウスフル迷路を使い,試走会が開催されました.
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マイクロマウス関西支部準備委員会試走会

開催日: 2009年12月24日
開催時間: 14:00~18:00ぐらいまで
開催地: 奈良先端科学技術大学院大学 情報科学研究科 システム制御・管理講座 B707 室
アクセス: 奈良先端科学技術大学院大学
内容: ハーフマウス試走(16x16,8x8,4x4迷路)
     クラシックマウス試走(手作り迷路8x8,4x4)

レポート

12月24日に,関西支部試走会が行われました.

すなわち,午前中は久保田先生とコンピュータ学院洛北高で会議を行い,
午前はNAISTで試走会(というより,ほとんど座談会?)を行いました.
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参加者は,Naist生2名,機械研1名,京都コンピュータ学院制御通信部1名,RTの中川さん,助教の中村先生の6名でした.迷路は以下のようなクラシックマウスの手作り迷路(5x5,9x9)と,4x4のハーフ迷路を用意しました.(16x16のハーフ迷路はめんどくさいので出しませんでした.)

Maze
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また,今後の関西支部の予定についても話し合われました.社会人・学生・一般人等,多くの方が参加しやすいようにしつつ,臨月でイベントを行うにはどうすればよいかを議論しました.議論の結果については,メインページに書かれています.

クリスマスということでメリークリスマス!ケーキとシャンペンでお祝いしました.(中川さん,中村先生ありがとうございます)
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オープンキャンパスに合わせて行われる,5月の関西支部復活大会をお楽しみに!

東京理科大2011年特別講義資料

2011年08月2日,3日,中村研で特別講義「マイクロマウスロボットの制御」が行われた.

  • 対象:東京理科大学電気電子情報通信科の3回生2名
  • 実験機:マイクロマウスロボット「pi:co」(株式会社アールティ),フルサイズ版1台,ハーフサイズ版1台
  • 担当:福井
  • 特別講義の最終目標:4x4迷路の外周を3周走り抜ける制御を実装すること

講義用資料

picoとは

  • 構成
  • *SH7125(ROM128K,RAM8K)
  • *バッテリー
  • *ギヤードDCモータ×2個
  • *1方向エンコーダ×2個(アクチュエータ)
  • *光センサー×4個(壁との距離を検知)
  • *シリアル通信モジュール(プログラム書き込み・内部状態表示用)
  • *LED(内部状態表示用)
  • *ブザー(内部状態表示用)
  • 回路図
  • 機械
  • *分解の写真を見て内部構造を確認する
  • バッテリーの扱いを確認
  • *充電法:充電器に刺すだけ.ランプが緑になったら充電完了
  • *過放電の注意:コンセントを抜いた充電器にバッテリーを刺してはいけない.

picoのセットアップ

  • インストール
  • サンプルプログラム書き込みテスト

SHマイコンに慣れよう

  • スイッチを使って,対応するLEDを光らせよう
  • *スイッチ・LEDが生きていることを確認
  • *スイッチのチャタリング現象を確認
  • LEDでナイトライダーを作ろう
  • *for文によるウェイト機能の確認
  • シリアル通信によるprintf機能を確認しよう
  • *タイマーによるウェイト機能の確認
  • ブザーで音を鳴らそう
  • *タイマーのコンペアマッチ機能の確認

内界情報のみを使ったロボット制御

無補正で動くなら制御を書く必要はない.本当に制御が必要か確認しよう.

  • マイクロマウスをゆっくり直進させよう.
  • 直進時のロータリーエンコーダ出力を確認しよう.
  • *エンコーダ値N[ステップ]で,f(N)[mm]進むことを確認
  • マイクロマウスを5[cm]直進させ停止させよう.また,停止後の目標値との誤差を示してみよう.
  • *5cm進むには,5N/f(N)ステップ走って停止するようにすれば良い.
  • マイクロマウスを左右に90度回転させよう.また,停止後の目標値との誤差を示してみよう.
  • *車幅をW[mm]とすると,picoを,その場\theta[rad]回転するには,\frac{\theta W}{2}とすると,picoを,その場\theta[rad]回転するには,\frac{\theta W}{2}[mm]進めばよい.すなわち,\frac{\theta W}{2}\frac{N}{f(N)}[step]走ればよい.
  • *その場で10回90度回転をさせて,ステップ数を調整
  • 外周を走るプログラムを書いてみよう
  • *3マス直進,90度回転を繰り返すプログラム
  • *内界情報のみではうまく走れないことを確認

センサーモジュールの確認

  • 【計測→モデル化→制御設計→実験】→【計測→モデル化→制御設計→実験】→・・・

計測~実験がワンセット.

  • 壁が1[cm],2[cm],3[cm],....前方にあるときの壁センサの値を確認しよう.
  • *Excelでプロットして,距離とセンサー値に連続性・単調増加性があることを確認
  • *何故距離が近くなりすぎると,単調増加性が崩れるか考察

外界情報を使ったロボット制御

  • 左右に壁があるときに,壁に衝突せず直進するようなプログラムを書こう.
  • *線形近似系におけるPD制御理論の解説
  • 前壁を使った位置決め制御を設計しよう.
  • サーキットモード完成!周回時間を短くしてみよう.

当日の様子

1人はハーフサイズマウスpi:coを担当

1人はハーフサイズマウスpi:coを担当

1人はクラシックマウスpi:coを担当

1人はクラシックマウスpi:coを担当

センサーの特性チェック,並行度を保証しつつ,距離を設定

センサーの特性チェック,並行度を保証しつつ,距離を設定



機体がずれないように慎重に簡易基準器を外す

機体がずれないように慎重に簡易基準器を外す

ずれないように慎重に簡易基準器を外す

ずれないように慎重に簡易基準器を外す

定常状態でのセンサー値を十分大きい数だけサンプリング,平均と分散をチェック

定常状態でのセンサー値を十分大きい数だけサンプリング,平均と分散をチェック



板書1,センサー特性まとめと,座標系定義

板書1,センサー特性まとめと,座標系定義

板書2,おおざっぱなモデル化

板書2,おおざっぱなモデル化

板書3,おおざっぱな制御則設計

板書3,おおざっぱな制御則設計



板書4,実装

板書4,実装

裏ではロボットアーム実験もされていました

裏ではロボットアーム実験もされていました



クラシックサイズマウスの方は,標準で添付されているプロジェクトファイルを,ハーフサイズの方は,添付されているプロジェクトファイルを講義用に書き直したものを使った.

サマーブートキャンプ

2010年8月9日,10日にnaistのオープンキャンパスの一種であるサマーブートキャンプが開催されました.その時のシステム制御・管理講座の出し物は,「ハーフマウスの支部サーキットモードを作ろう!」でした.どんなかんじで体験コーナーを開いたかをメモします.(福井の覚書,メモ書きです.)

企画概要

  • 担当者:中村先生,福井
  • テーマ名:マイクロマウスのフィードバック制御入門
  • 概要:ニコニコ動画でも大人気のマイクロマウスロボットの制御を行います。マイクロマウスロボットはフィードバック制御をしないとすぐに壁に衝突してしまいます。直線では壁に衝突せずまっすぐに走り、コーナーではコースに沿って曲がるような制御則の開発を体験してみましょう。
  • 受講条件:C言語プログラム経験
  • 受け入れ人数:2人

受講生はともに大学4年相当で,次年度から院に進むことを想定している.

プログラム能力は2人とも「ある程度かけます」と言うに相応しいレベルに達している.(立命館大学情報理工学部の基準,他基準はよくわかりません・・・)プログラミング演習をしっかりと履修しており,自分で新しいルーチンを0からかりかりと書くことができる.ただし,ばりばりプログラミングコンテストで戦えますというレベルには達していない.本人達も,コンテスト最前線でばりばりとコードを書く「お化け人類」を見て,「こいつらにはかなわん」と挫折を経験しているようだ.

マイコンプログラミングは1人はなし,1人はPICやAVRで遊んだ経験あり.ロボット作成はライントレースをかじったことがある程度.ものづくり経験値的には完全に素人ではないが,スーパーマンでもないレベルだった.

勉強量は私学のレベルで平均的.普通に授業を履修・理解し,成績は安定してB以上.当たりどころによって,時々A+やCにぶれる程度と思われる.競技のようにA+を狙いに行くタイプの学生ではない.

つまり,今回の受講生は,1人で全日本大会エキスパートクラスで戦える「お化け人種」ではない.しかし,普通の学部生よりは明らかに優秀な素養を持ち,かつ,マイクロマウスに関しては真っ白な状態.先生側から見ると,最高の初期状態を持つ受講生といえる.(大変貴重!)

先生役の福井としては,この2人の「0からコードを書ける能力」に大分助けられました.

配布したレジュメ

  • 目的:フィードバック制御の実装を通じてマイクロマウスの製作を体験する
  • 最終目標:サーキット競技(マイクロマウス迷路の外周を右回りに3周するのにかかる時間を競う競技.)を行うマイクロマウスロボットの制御プログラムを実装する
  • 実習時間
    • 8月09日13:00-16:50(17:00-17:30 は研究科紹介(入試部会))
    • 8月10日09:20-12:20(12:30-13:30 に懇親会(参加者,TA,その他))
    • 13:30-17:00(17:30から修了証書授与式(研究科長),18:00に閉会)
  • 実習の流れ
    • 1. 自己紹介(名前,興味のあること,各種ロボット作成の経験など)
    • 2. マイクロマウスロボット「Pico」の概要説明
    • 3. LED,スイッチ,ブザーを使いこなそう
    • 4. 内部変数をprintf関数で表示してみよう.
    • 5. マイクロマウスをゆっくり直進させよう.
    • 6. 直進時のロータリーエンコーダ出力を確認しよう.
    • 7. マイクロマウスを5[cm]直進させ停止させよう.また,停止後の目標値との誤差を示してみよう.
    • 8. マイクロマウスを左右に90度回転させよう.また,停止後の目標値との誤差を示してみよう.
    • 9. 壁が1[cm],2[cm],3[cm]前方にあるときの前壁センサの値を確認しよう.
    • 10. 左右に壁があるときに,壁に衝突せず直進するようなプログラムを書こう.
    • 11. 前壁を確認すると右に回るプログラムを書こう.
    • 12. サーキットモード完成!周回時間を短くしてみよう.
  • 余力がある人は

余力がある人は左手法による迷路探索走行モードを作ってみよう.左手法:左側の壁をずっと伝い続ける方法.つまり,左に壁があるときは直進,前に壁があり直進できなければ右回り,左に壁がなければ左回り,を繰り返してゴールを探す方法.

1日目

Picoに慣れてもらう作業に終始した.と,いうより,準備がいい加減でそれしかできなかった.

  • LEDの点灯,SWの扱い(チャタリングを解説)
  • SCI通信でのデバック

かなり不評だった.不評っぷりから中村先生より指導が入る.

何を最終目標にして,何の作業をさせるかを考えた.全部説明するとちんぷんかんぷんになってしまうので,どこの説明をスルーし,どこの説明を簡素化するかを考える.作業効率化のために,本質的な作業以外はあらかじめ作っておくことにした.コードの可読性向上と,プログラムの書き込み回数低減が重要

  • picoに内在されているバグを直した
  • パラメーターチューニング用のOSもどきを作って置いた
  • 受講者は制御則v,omega部分をかえるだけ状態になるようにした

Picoにデフォルトで入っているSCI通信ルーチンにはバグがある.すなわち,SCI_printfなどの送信関数はきちんと動作するが,SCI_getcなどの受信関数は動かない.月並亭で公開されているSCI通信モジュールを組み込むことにした.

teratermから数値をマイコンに入力できるような関数を準備した.すなわち,各種パラメータをSCI通信で調整できるようなモジュールを追加した.

picoでデフォルトに入っている制御ループは,どこが何の制御部分かが分かりにくい.でかでかとコメントを書き,どこを直せばいいかを補足した.Picoの制御ループは,速度入力v,角速度入力omegaを設計してからそれを右モータ速度入力,左モータ速度入力に変換する仕様に(厳密には)なっていない.制御式を修正し,v,omega変数に制御入力をつっこむと,後は下位の速度PI制御が勝手に動くようにした.これにより,受講者がv,omega入力設計に集中できるような環境を整えた.ここまでの作業で大体3時間相当の時間がかかった.

2日目

厳密に議論するには非線形制御論が必要で大変すぎる.各種近似を繰り返し,線形制御論で壁トレース制御を解析し,その解析内容を説明した.

  • ロボットは速度入力,角速度入力ロボットとみなせる
  • 原点近傍だけ考える.sinθはθに近似,センサーに線形性を仮定する

このへんの近似を繰り返すと,通路のまん中を走る制御は,二次の遅れ系に近似できることを示した.

  • 二次の遅れ系はPD制御じゃないとだめと言われていると強弁.(古典制御論を勉強しないとこのへんはわからないので,ここは言い切ってしまう.PDでなければ自由な極配置ができないとも.)
  • 以下のことが古典制御では成り立つことを説明した
    • P制御だけでは固有値の虚部が消せず,振動が残る
    • D制御だけでは固有値の実部をマイナスにできず,まん中を走れない
  • 理論で成り立っていることをpicoロボットを実際に動かして確認してもらった
    • PD制御はあらかじめ記述しておき,パラメータをチューニングすればよいだけの状態にしておいた
    • P制御だけにしたい場合はD制御のゲインを0にすればよい.逆も同様.
    • Pゲインをきつくるすと収束ははやくなるが,虚部項がでかくなるので振動することを確認した.
    • D制御だけだと,θは進行方向に収束するが,迷路との距離は補正できないことを,物理的に考察した.物理的な考察と制御論的な考察の2種類を行った.
  • 迷路のまん中を走れるようになると,走行し終わりの際に,前壁との距離を適切にできるような制御をかいてもらった.
    • 制御則は,速度入力v=-K(現在のセンサー値-適切な距離にロボットをおいたときのセンサー値)
    • picoデフォルトの制御則は,壁ぎれルーチン+急停止だが,位置決め制御をいれることで安定性が向上した.
  • これらを組み合わせてサーキットモードを走ってもらった.
    • パラメータ調整実験により,パラメータは洗礼された値になっており,かつ,位置決めにより正確な停止を行っているため,安定度が劇的に向上したものができた
  • この段階で残り30分くらい.
  • まだづつきをやりたそうなので,スラローム走行について説明.
    • 右モータと左モータの速度比を,回転半径から求める
    • どれくらいのステップだけ動かせば90度30mm半径スラロームになるか計算
    • 15mm直進,30mmスラローム,15mm直進を書いてもらった
    • 当然外側に膨れたものができあがる
    • 今までは問題にならなかった,下位のモーター速度PI制御が問題になること,遠心力が問題になることなどを説明して終了
    • つづきがしたかったらPICOを買って下さい.関西支部にきてくれると歓迎するよと最後に宣伝した.
  • 開発のコツは,計測70%,制御の工夫30%のようだ.計測をしっかりやっていると制御部分は簡素なものですむため,開発速度が向上することが分かった.換言すると,計測をしっかりやった上で限界を感じてから制御部分の工夫をすることがコツのようだ.
  • パラメータチューニングのときは,理論で大体の値を求めておいて,後は気合で微調整の方針でやってもらった.

2人とも局地旋回を使った支部サーキットモード完成.2人のロボットの軌道は微妙に違う.同じ制御・プログラムでもパラメーターチューニング法には個性が出るようだ.1人はスラロームターンにも取り組み始めたが,途中で実習時間は終了した.スラロームに取り掛かった受講者はつづきをやりたげな空気だった.かなり好評.こんなかんじのイベントを支部で開けばマウサー人口が増えるだろうなぁと思った.

つづきをやりたいと思わせて,少しやらせて終了させるのが社長の仕事だそうです.やりたい,やりたいとがまんさせて,次の日も猛烈にがんばらせるみたいな.

2日目開始時の状態.zip
SCI受講者最終状態.zip