今後のマイクロマウス大会の運営を考える会キックオフミーティング

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本ページでは,「今後のマイクロマウス大会の運営を考える会」(「考える会」)の情報について,公式ページの情報だけでは追い切れない詳細の部分を補足していくページです.

本ページに書かれている情報は二次情報であり,正式な情報は財団法人ニューテクノロジー振興財団を参照願います.(http://www.ntf.or.jp/mouse/kangaeru-kai.html)

このページは,「考える会」に参加した有志によって編集されており,「考える会」に参加された方なら,どなたでも編集が歓迎・推奨されます.マイクロマウス競技を存続させるためには,あなたの積極的な参加が必要です.

  • 企画名:今後のマイクロマウス大会の運営を考える会 キックオフミーティング
  • 主催:今後のマイクロマウス大会の運営を考える会
  • 日時:2011年6月18日(土) 15:00~17:30程度
  • 場所:芝浦工業大学 豊洲校舎教室棟3階304号
  • 懇親会:18:00頃より,「味処いちむら」(有楽町線 豊洲駅 徒歩2分,TEL:03-3534-8395 東京都江東区豊洲4-2-2)

今後のマイクロマウス大会の運営を考える会とは

今後のマイクロマウス大会の運営を考える会とは,2012年度以降のマイクロマウス競技の運営法について議論する場である.従来の主催者だけではなく,競技者にも参加を呼びかけ,広く意見を募る.マイクロマウス競技に少しでもかかわっていれば,参加が歓迎される.是非,良いアイディアを共有して,これからのマイクロマウス競技を作り直して行きましょう!

考える会設立の経緯

マイクロマウス競技は,1977年にIEEE(米国電気電子学会)が提唱したことに始まるロボット競技である.日本では,1980年からニューテクノロジー振興財団が全国大会を主催している.

(財)ニューテクノロジー振興財団は(株)バンダイナムコゲームスがマイクロマウス等の活動支援のため設立した財団であり,マイクロマウス大会の活動は長年にわたって同社の支援によって運営されてきた.しかしながら,近年の経済状況を鑑み,2012年度以降はマイクロマウス競技の支援ができない状況となった.

また,マイクロマウス競技は,1980年の創立時代から今日まで油田信一教授を初めとする世代が中心的な担い手として活動を継続していた.しかしながら,30余年が経過し、現役を引退する時期も近い中で,運営側の中心的な担い手が失われる危機に瀕している.

このように,中心的な担い手・競技を支えるスポンサーを失うため,2011年度までの運営方法では,競技の継続が困難なものになっている.

参加者が減少傾向にあり,社会から必要とされていないなら,このまま競技を終了しても良いかもしれない.しかし,マイクロマウス競技は,2011年度現在も日本最大規模の参加者を誇る競技である.参加者あってのマイクロマウス競技であり,参加者が支持する限りは競技を継続するべきと考える.

では,具体的に,どのように運営方法を再編し,競技を継続すべきだろうか.現状では,知恵・マンパワーの両面に不足がある.また,どのような再編を行えば競技者の支持を得られるかも不明である.これに対しては,参加者全員で考え・支えあうことで解決できないだろうか.マイクロマウス競技は日本最大規模のロボット競技であるから,一人ひとりは小さな貢献でも,全員で協力すれば大変大きな力になる.また,みんなで自分達が楽しいと思える競技に変えていけば良いのである.

そのための第一歩として,「マイクロマウス大会の運営を考える会」を参加者全員で作り,集まり,今後もマイクロマウス競技が継続する道を話し合ってはどうだろうか.この文章を読んでいる段階では,「貢献できる点が何があるかわからない」と思っているあなたも,みんなで集まって考えれば,小さな労力で,大きな継続への力となるアイディアが生まれると信じている.あなたの参加を心から期待する.

第1回会議の記録

※非公式。参加者の記録をもとに。

  • 日時:2011年6月18日(土) 15:00~17:30
  • 場所:芝浦工業大学 豊洲校舎教室棟3階304号
  • 出席者数: 41名以上
  • 主な内容: 問題点の確認と顔合わせ。
  • * 来年以降の運営と資金源をどうするかが課題。
  • * 財団というのは昔は大きな額の預金の利息で社会貢献を行うものであった。しかし低金利時代の今、利息による収入はあまりない。NTFの預金(基本金)は1億円くらいだが、利息を大目に見積もってもざっと年間30万円程度。
  • * 収入はバンナムの寄付金3000万円が主.これまで毎年されてきたこの寄付金は,社会情勢の変化により打ち切られる.
  • * 必要経費は、財団の人件費、大会会場費、迷路など機材の保管、運搬、大会運営員人件費など。
  • * 全国大会の開催にはおよそ1500万円程度かかっていた。これは企業による出資という体面上それなりに豪華にする必要があったという要因を含めた額である。学生大会のように大学の協力を得て最低限の費用で開催するなら、250万円くらいには圧縮できると思われる。
  • * 地区予選、学生大会はボランティアや大学の協力により経費は安い。毎年地区支部にNTFから支給しているお金(10万円程度)ぐらいのオーダー。
  • * 全国大会は参加台数が多く、ボランティアだけでは運営し切れない。
  • * マイクロマウス競技が存続するためには中心となる主体(今でいうNTFマイクロマウス委員会)が必要。大学が持ち回りで大会を開くことはできるだろうが、引き継ぐ人や研究室がなくなったときに自然消滅してしまう恐れがある。
  • * 最低限の経費+人件費で考えると、財団の預金の取り崩しで4年くらいは現在の規模を続けられるだろう。その間に新しい体制への引き継ぎなどをし、財団がなくてもやっていけるようにするのが一つの方法。(これは決定事項ではない)

いずれの路線でも根本的問題になっている1000万円以上のお金を得ることは難しいが,収入を増やす方法・アイディアも議論された.

  • 恒常的収入の可能性
  • * 全日本大会の参加費は1律1000円で,参加者全体で30万円程度の収入.社会人3000,学生2000,高校生1000円にすると,60万円への収入増が見込まれる
  • * 優勝者など,大会で活躍した競技者の講演会を開き,参加費をとれないか.(今後の可能性として)
  • * 協賛を募る→今のご時世,1000万円オーダーの協賛は難しいのが現実.
  • * マウサーは優秀な人材が多い.全日本大会の会場に,企業の就職相談ブースを設置し,各20万円なりの手数料をとる.→「協力者」ではできない仕事.責任を持って対応できる,ブース設置担当者が必要.
  • * 予算を持っている研究室からお金をとる.予算持ちの研究室は,研究室ごとの参加が必須という形にして,1研究室あたり10万円程度徴収する.
  • 臨時的収入の可能性
  • * 寄付金を募る,企業によっては社員が寄付した金額と同額を会社が寄付するという制度があるようだ.