迷路の準備/保管


マイクロマウス競技を始める第一歩は,迷路を作ることです.
森永さんは,マイクロマウス初心者講座で,

とおっしゃっています.
本稿では迷路を揃える方法を紹介します.

購入する

最も時間がかからない方法は,迷路をそのまま購入することです.
マイクロマウス(ハーフ)競技の場合は,
株式会社アールティーロボットショップで,公式競技に使われている柱・壁を購入することが出来ます.
クラシックマウスの場合は,NTF頒布ページで公式競技で使われている柱・壁を購入することが出来ます.

ベースについても同様に購入が可能です.
大きな迷路になると,1枚板のベニヤでは加工が不可能なので,9*16サイズの板を2枚横に並べるなどして,16*16のベースとします.
(9*16迷路を単純に2枚並べるだけでは16*16にならない.16*16がほしいなら,16*16を買う.)
2枚板にわかれているものは,板のそりのために並べただけでは段差が出て使えません.
(RT販売サイトにも注意書きが書かれている.注意)
骨組みを別途作り,打ち付けるなどの工夫が必要です.

また,RTで販売されているハーフマウス迷路ベースは,デフォルトでは穴が小さめに設定されています.これは,穴の大きさをユーザーが自由に調整できるようにするための配慮です.
穴自体は適切な径で開けてありますが,黒塗料が穴に若干流れ込んでバリとなり,穴が小さ目に感じるのです.

これに対しては,4.5mmドリルでバリだけを取ることがお勧めです.
すなわち,4.5mmドリルで1mmの深さだけ削ってやることがお勧めです.
これによって,柱の抜き差しに対し,ベストな穴の大きさになります.

迷路の自作

ハーフマウスの柱・壁は明らかに自分で作るより安上がりの値段設定になっています.
しかしながら,その他の道具については,自作することで安くあげることが出来ます.
クラシックマウスの作成法については,
マイクロマウス初心者講座が詳しいです.
これは,ホームセンターで柱・壁のカットをさせるということがポイントです.
自宅にソーなどの機材がなくても,ホームセンターでペンキを買うだけで安価に作ることが出来ます.

ただし,ホームセンターで柱・壁のカットをしてもらうだけでは,ヤスリがけが大変なことに注意しましょう.
やすりかけを手でかけると,それだけで1日作業になります.
サンダーが置いてある工作ルームがあるホームセンターを選びましょう.
関西だと,アヤハディオ吉祥院八条店が該当します.(2010年2月に確認)
カットしてもらったらその場で柱・壁のヤスリかけを行ってしまうことをお勧めします.
手でやると1日作業のやすりがけが,2時間くらいで終わります.

ハーフマウスのベース作成報告例としては,こじまうすblogなどがあります.

迷路の保管

迷路は立てて保管していると,反ります.
例えば,CINCSの倉庫に保管されていた迷路は反っていました.
また,NAISTで迷路板を角材に打ち付けたものを立てて保存していたら反りました.
どれくらい反ったかというと,どう高さを調整しても2mmくらいの段差が出来るくらいの反りが出来てしまいました.
これについては,立てずに保管していると,反りが直りました.
迷路は,板全面に対し,均等な重しをかけ,かつ,乾燥した部屋で保管するのが良いのかもしれません.
(迷路板が湿気を吸い,反るかもしれない)

APEC参加報告によると,海外大会においては,薄い板をそのまま並べて使っている模様です.
使い捨てなのかもしれません.

迷路の輸送

フルサイズ迷路の輸送はかなり大変です.

  • トラックを借りるにしても,業者にまかせるにしても,迷路輸送には意外とお金がかかる.
  • *軽トラなどを誰かが持っていないと,どの手段を検討しても京都→奈良まで2万円~くらいはかかる.
  • 軽トラ荷台の幅が1400mmなのに対し(minicab),コンピュータ学院のクラシックマウス迷路は1440mm×1460mm×4台(4分割迷路)と,ぎりぎり横置きで入らない.
  • *縦置き必須になる
  • 軽トラで運ぶ場合は雨天を考慮する必要がある.(屋根がないトラックを使う場合は時間に余裕を持った輸送が望まれる)
  • *迷路を木製ケースに入れ,ビニールシートで覆うと弱い雨程度ならしのげる.
  • *トラックに迷路を積み,ビニールシートで覆い,ロープでトラックに固定する.ロープと迷路ケースの間には段ボールか毛布を挟み,迷路ケースを傷めないようにする.
  • *走行中ビニールシートがなびいてサイドミラーの視野を狭めるため,迷路を固定するロープとは別に,迷路とビニールシートを縛るビニールロープを用意するとよい.
  • *走行路は風が吹かないところを優先的に選んだほうがよい.
  • コンピュータ学院の迷路と現在標準のクラシックマウスは柱の規格が違う.すなわち,差込の丸棒部分の直径が違う.
  • *ビニールテープで丸棒部分をまいて直系を増やせば対応可能かもしれない.

なお,3x3迷路程度までなら手荷物で持ち運び可能です.

ハーフサイズ迷路の輸送はお手軽です.

  • 4x4迷路なら手荷物で持ち運べます.柱をさしっぱなしで輸送すると柱が折れます.(折れました・・・)
  • 9x9迷路ならワゴンRなどの軽自動車で持ち運べます.後部座席を倒してほりこむことができます.完全に1人で持ち運び可能です.
  • *車で輸送する場合,車が上下に跳ねると柱が飛んでいきます.バスタオルで迷路を覆うと埃避けと柱が飛んでいくことの防止策になって便利です.
  • *タオルを全体にかければ柱を抜く必要もなく,大変便利です.
  • *クラブなどで活動している団体は,大会会場に持ちこむことも可能です.展開可能か運営に聞いてみるのもよいでしょう.参加者の割に試走用迷路が少ない東日本地区大会などで有効です.
  • 2分割した16x16迷路は輸送したことがないのでわかりません.900x1800mmのベニヤ板を運べるくらいの大きさの車が必要と思われます.